カリモクの歴史
— 愛知から日本、そして世界へ

根と葉のある愛知県は、実は日本有数の家具産地。その代表的存在が、誰もが一度は耳にしたことのあるブランド「カリモク」です。創業から80年以上、日本の暮らしとともに歩んできたこの会社の歴史をたどってみましょう。

1940年、刈谷での始まり

カリモク家具株式会社のルーツは、1940年(昭和15年)に愛知県刈谷市で創業した「加藤木工所」。当初は工業製品の部品加工を行う、小さな町工場でした。刈谷という地名を略した「カリモク」という名前は、後に家具業界を代表するブランド名となります。

1960年代 — 自社ブランドの誕生

戦後の高度経済成長期、住まいが洋風化する中で、日本人の身体に合った洋家具の需要が高まります。それまでOEM生産が中心だったカリモクは、1962年に自社ブランドを立ち上げ、本格的に家具メーカーとしての道を歩み始めました。

「日本人の身体に合った椅子をつくる」
— カリモクが掲げた、シンプルで強い信念。

1970年代 — 国産家具の黄金期

1970年代に入ると、日本人の暮らしの中に「自分の家具を持つ」文化が根付きます。カリモクはこの時期、硬質な国産ナラ材を使ったソファシリーズや、クラシカルな応接セットを次々と発表。当時の日本の多くのリビングに、カリモクの家具が置かれていました。

この時代の製品は、現在「オールドカリモク」と呼ばれ、ヴィンテージ市場で再評価されています。太く頑丈なフレーム、重厚な革の張り地、装飾的な彫り込み。現代の家具にはない存在感を持っています。

1990年代 — 時代の変化への挑戦

バブル崩壊後、家具業界は大きな転換期を迎えます。安価な輸入家具の台頭、量販店の登場、住宅の小型化。カリモクもこの荒波と向き合うなかで、「ただ大きく豪華に」から「住まいに寄り添う質の高さ」へとブランドの方向性を再構築していきます。

2009年 — Karimoku60 / Karimoku New Standard

2000年代に入り、若い世代に「日本のものづくり」を届けるプロジェクトが立ち上がります。

Karimoku60

1960年代に実際に作られていた「Kチェア」を復刻。当時のデザインをそのまま、現代の暮らしに合うサイズと仕様で再生産するシリーズ。シンプルで温かみのある造形が、新しいファン層を獲得しました。

Karimoku New Standard

若手デザイナーたちと協業し、「日本の針葉樹」を使った新しいスタンダードを提案するブランド。国内の間伐材をどう家具に活かすか、という環境視点からのチャレンジでもあります。

世界から評価される技術

カリモクの強みは、長年培ってきた木工技術。中でも「3次元曲げ木」「高精度な乾燥木材管理」「複雑な彫り加工」は世界トップレベル。近年では海外の著名デザイナーや家具ブランドから、生産パートナーとして指名されるケースも増えています。

なぜ、いまもカリモクなのか

新品のデザイナーズ家具が数十万円で手に入る時代に、なぜカリモクのヴィンテージが愛され続けるのか。

根と葉で見つけるカリモク

愛知・あま市という立地もあり、根と葉では国内トップクラスの仕入れ網からカリモクのヴィンテージを選び抜いています。1970年代のオールドカリモクから、Karimoku60の美品、復刻前の本物のKチェアまで、時代を横断するセレクト。

「ちょうどいいカリモク」を探しに、ぜひ一度店に足を運んでみてください。

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